お知らせ
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城北高校の単位制
城北高校は平成16年度から単位制を導入しました。

城北高校が単位制を採用する理由

 城北は、これまで徳島市西部の高校生を多く受け入れてきました。毎年97~98%の進学希望者が入学しており、公務員などの就職希望者もいます。城北高校のモットーは、一人ひとりの生徒の第1希望をサポートすることです。このため、即社会人から東大希望まで、生徒の幅広いニーズに応えられる最善の方法を考えてきました。最近、全国的な高校教育改革の流れの中で、少人数教育によって生徒の個性を生かす全日制普通科単位制が浮上してきました。これこそ理想を実現するために城北が求めてきたベストの方法だったのです。

単位制

 高等学校は基本的に全部単位制で、大半が学年制を併用しています。ですから、特に「単位制」と言う場合は、学年併用制に対する無学年制のことを指しています。ただし、高校では積み重ねの科目が多いので、履修学年が決まってくる科目がたくさんあります。

 

城北高校単位制の3つの特徴

   (1) 難関大学の理科3科目型をはじめ、複雑な入試システムに応じられる
   (2) グレード別の選択科目をはじめ、多くの科目から希望に応じやすい
   (3) 専門学科の科目や学校の独自科目が開講され、進学目的以外の学習ができる

単位制のメリット(学校側として)

   (1) 単位制用の教員定数が適用され、講座をたくさん開設できる
   (2) 教員の人数に余裕ができるので、生徒の指導に費やす時間を多くできる
   (3) 1クラス40人という枠に縛られないので、少人数で効果的な授業ができる

進学重視型

 全ての科目がいつでもどこでもで開講されているわけではありません。生徒は10個あまり設けられたフィールドから1科目ずつ選択します。科目をフィールドに配置する時、全国の各大学・学部等の複雑な入学試験科目や配点にできるだけ対応できるよう、細心の注意を払っていることから、進学重視型と言っています。

以下では、今後の検討によって科目名などが一部変更される場合があります。

 

進学重視型単位制

 大学等の入試は、次のように大別できますが、方式や出題教科・配点などは千差万別です。国公立大学型と一口に言っても、次の図に示しているのは、ごく大きな分類にすぎません。また、専門学校まで含めると、入試問題の内容やレベルには大きな違いがあります。さまざまな進学パターンを強力にサポートできる、それが単位制教育課程のひとつの特長です。

国公立大学型

センター試験+2次試験 傾斜配点
(教科の配点に軽重をつける)
センター重視と2次重視
試験を課す教科数
文系型
推薦入試・AO入試 理系型
センター利用推薦入試 混合型


大学入試センター試験=マークシートによる多枝選択問題
2次試験(各大学の個別試験)=記述試験。小論文や実技を課される場合も

私立大学型

基本は3教科型
アラカルト方式
推薦・AO入試
センター利用入試

 

専門学校型

高校の基礎学力を試す型から、同じ医療・福祉系列でも看護や理学療法科のように、大学入試に近いものまで多種多様です。


 
国公立大学のセンター・2次型のバリエーション

A:2次重視型大学・理系センターを圧縮して

  国語 社会 数学 理科 英語 合計 圧縮合計
センター 200 100 200 100 200 800 110
2  次 80    120 120 120 440 440

 

B:地元大学の文系学部(3タイプのうちの1つ)

  国語 社会 数学 理科 英語 合計 合計
センター 200 200 200 100 200 900 900
2  次 200          200 400 400


Aの例は、2次で数学Ⅲ・Cが必要です。センターと2次の配点比率をみると、記述力が必要なことが分かります。Bの例で、数学はセンターの数学Ⅱ・Bまでです。センター中心で、国語と英語重視がうかがえます。その他、AとBでは、試験問題の難しさも違います。このようにみると、志望先によって、しなければならない準備が違うことが分かります。


 

大学入試の傾向

 

高等学校の状況

 国公立大学は教育水準を維持するため、多くの大学でセンター試験科目を増やします。また、従来の理科2科目を3科目に増やす大学もでてきます。私立大学でも、学習指導要領の範囲を超えた出題を考えている大学があります。  最近、中学生や高校生の基礎学力の低下が指摘されるようになっています。(徳島新聞)そのうえ、学校完全週5日制になって、授業時数の確保が難しく、高校入学から3年間で大学が要求する学力レベルに引き上げるには、様々な工夫と努力が必要になっています。

上の2つのことから、ひとりひとりの志望に応じた教育課程が必要になっています。
また、このように考えると受験にばかり目がむきますが、幅の広い人間としての基礎力づくりといった点も軽視できません。
学校はこれらのことをどうクリアしていくのか・・・、これは大きな命題です。


城北ミッション

 高校の最大の使命は進路の保障にあります。高校の入り口時点と上級学校受験時点のレベルの差を上手にうめない限りは、高校はその使命を果たしたとは言えません。また、進学のために教科の力をつければそれでよい、という考えは誤りです。人間としての力をつけていなければ、難しい大学に合格しても意味はないのです。
 豊かな人間性を育てながら、高いハードルを超えられる効率性を追求し、生徒ひとりひとりの期待に応えること。それがポラリス(理想・夢・指針)を象徴に掲げる城北高校の使命だと考えています。