お知らせ

国立療養所大島青松園訪問

8月26日(月)、生徒3名・教職員3名で香川県の国立療養所大島青松園を訪問しました。

まずは学芸員さんの解説で社会交流会館の展示を見学しました。青松園の歴史や入所者の方々の生活、差別や抑圧に対する戦いについて学べたほか、ジオラマでも明確に「有毒地帯」と「無毒地帯」とに区別されていた様子を知ることができました。

その後、久しぶりに直接徳島県人会のMさんとNさんからお話を聴きました。楽しいお話と身内からのつらい差別のお話の両方を聴くことができましたが、改めてハンセン病に対する差別のつらさ(身内からの差別が一番厳しい)に少し苦しくなりました。

最後は納骨堂・風の舞・解剖台を回るフィールドワークを行いました。納骨堂で黙祷し、風の舞までの道を歩きながら宗教施設について説明を聴き、現在唯一使用されている火葬場と風の舞、貝殻に覆われた解剖台について説明を聴きました。以前は死者の解剖や死後の「お清め」、火葬も軽症患者による「患者作業」として実施されていたそうです。

園内のあちこちで、盲導鈴として流れている「ふるさと」が聞こえてきます。改めてこの曲を回復者さんが選んだ意味を考えると、ハンセン病患者への差別の不条理さが鮮明に見えてくる気がします。

暑い中対応してくださった大島青松園徳島県人会のおふたりと職員のみなさん、本当にありがとうございました。来年度も訪問したいと思います。どうかお元気で。