事業報告(民芸部活動ブログより)

2023城北祭ありがとうございました

9月10日(日)、城北祭公演を行いました。心配された天気もなんとかもち、1本だけでしたが幟も立てることができました。

実は数日前に部員のCOVID-19感染が判明し、一事は公演実施が危ぶまれましたが、その話を聴いた3年生やポラリス座の卒業生が急遽参加してくれることになり、なんとか三業揃っての上演を行うことができました。

まずは[寿二人三番叟]。昨年の城北祭より大幅に「尺」を延ばし、新しい演出を一つ取り入れるとともに、しばらく実施していなかった「一体が疲れてサボり、それをもう一体が説得して…」という演出を復活させました。ここでは急遽3年生が1名代打で入ってくれました。引退後に取り入れた演出もしっかりこなしてくれました。

管理人は袖から観ていたのですが、サボる演出で笑い声が。あとで聞いたところによると、観に来てくださっていた鶴澤友輔師匠が最初に笑ってくださり、それにつられて笑いが起こったとのこと。ありがとうございました。

幕間は「道具返し」の三味線演奏。徳島では農村舞台でよく演じられる「襖からくり」の伴奏として演奏されることの多い曲です。
この間、舞台では背景の松竹の幕を急いで外しています。

そして最後はおなじみ「傾城阿波の鳴門 順礼歌の段」。ここではおつるの主遣いにポラリス座の卒業生が参加してくれました。三番叟の3年生もそうですが、限られた回数の練習だったにも関わらず素晴らしい舞台を務めてくれました。

人形浄瑠璃はたくさんの人たちが関わって成立します。たまたま人形会館に来ていた3年生や卒業生が代打で出演してくれなければ今回の城北祭での公演はできませんでした。それ以前に、普段指導してくださっている鶴澤友丸師匠やみらい塾のOKEIさんと花菱さん、夏休みの伝承教室で熱心にご指導くださった竹本友和嘉師匠と鶴澤友輔師匠、みらい塾のみなさんのおかげで4月からの短期間でここまで来られています。ほかにも甘利洋一郎先生など数え上げたらきりがありません。

そして、城北祭公演にご来場くださったみなさん。本当にありがとうございました。

次回公演は23日、北島町役場駐車場で開催される「きたじまるしぇ」公演です。次回もおつるの主遣いで参加してくれたポラリス座の卒業生が三番叟白顔の主遣いで参加してくれます。次回もよろしくお願いします。