事業報告(理数科学科の活動報告)

理数科学科の活動報告

理数科学科3年 日本学生科学賞県審査 入賞

 理数科学科3年生では、2年次で一旦まとめた課題研究をさらに精査し論文に仕上げ、校外のコンクールへの出品を目指しています。
 11月4日(木)、第65回日本学生科学賞の県審査が行われ、以下の2点が入賞に選ばれました。

・祖谷イモが煮崩れしにくい理由
・粘菌を通じて徳島を見る

 ありがとうございました。

理数科学科2年 科学経験発表会 入選

 10月31日(日)、徳島県教育会館で第78回科学経験発表会が行われ、理数科学科からは「空気の流れを感じろ ~効率の良い換気をするために~」というテーマで課題研究を行っている2年生が参加しました。
 質疑応答では審査員の先生からいろいろとご指摘をいただき、今後研究を進めていくのにたいへん参考になりました。

 審査の結果、入選を受賞しました。ありがとうございました。

理数科学科2年 課題研究中間発表会

 10月22日(金)、理数科学科2年生の課題研究中間発表会を行いました。
 大学から各分野の先生にお越しいただき、これまで研究を進めてきた9班が現時点での成果をポスターセッション形式で発表しました。後半には理数科学科1年生も参加し、先輩の発表を聴きました。
 各班の質疑応答の時間には、指導・助言者の先生方から専門的なご指摘やアドバイスなどを丁寧にいただき、今後さらに研究を深めていくための大きな参考になりました。また全体講評ではプレゼンテーションを行う上での注意点など、1年生にとっても参考になるお話をいただきました。
 次週から早速実験を再開し、今回の発表でいただいた助言や自分で気付いたことを活かしていきます。


理数科学科1年 第5回大学出前講座

 9月28日(火)、理数科学科1年のSP-timeで第5回の大学出前講座を実施しました。
 理数科学科2年次で行う課題研究のテーマ設定は1年次の内に行います。それに向けて、鳴門教育大学の寺島幸生准教授に「よい課題研究はよいテーマ設定から」というテーマで講演をしていただきました。
 課題研究とは何か、テーマやタイトルの重要性、テーマ探しのコツなどをお話いただき、テーマを設定するための流れや考え方を具体的に知ることができました。また、日頃からアンテナを張り情報を整理することがどのように研究を豊かにするかについてのお話は、生徒たちの実感と刺激になったようです。

 次週からは課題研究の流れを実践的に身に付ける「ミニ課題研究」が始まります。ミニ課題研究のテーマはあらかじめ設定されていますが、今回の講座を参考に、そのテーマに向き合えるのではないでしょうか。

理数科学科1年 第4回大学出前講座

 9月14日(火)、理数科学科1年のSP-timeで第4回の大学出前講座を実施しました。
今回は物理分野から、鳴門教育大学の粟田高明准教授に「放射線を知ろう」というテーマで講義と実習をしていただきました。

 元素と放射線の関係や生活の中の放射線、雷のような放電と放射線の関係といった基礎知識をはじめ、新元素がどのように発見されるかなど、興味の深まるお話が尽きませんでした。 
 また、霧箱で放射線の飛跡を観測したり、放射線の特性を知る実験を行い講義の内容を実際に確認したりと、放射線の存在を目の当たりにし、充実した時間となりました。粟田先生、ありがとうございました。


理数科学科1年 第3回大学出前講座

 6月29日(火)、理数科学科1年のSP-timeで第3回の大学出前講座を実施しました。
 今回は化学分野について、徳島文理大学より浅川義範教授をお招きし、「苔から香料や医薬原料を取り出し、植物進化の謎に迫る」をテーマにご講演いただきました。
 苔にはさまざまな生物活性化合物が含まれており、浅川先生が発見された化合物には筋弛緩や抗ガン、抗肥満などの作用を持つものもあり、医薬品をはじめ香粧品や食品としても応用が期待されることをお話しいただきました。
 また、味や香りがユニークな苔の紹介や、先生の海外での体験談など楽しいお話もしていただき、驚きの声や笑い声も上がる講座となりました。
 生徒からの質問にも丁寧に答えていただき、生活の中でいつも目にしながらも意識していなかったものを観察対象や研究対象として意識するきっかけになりました。ありがとうございました。

理数科学科1年 第2回大学出前講座

 6月22日(火)、理数科学科1年のSP-timeで第2回の大学出前講座を実施しました。

 昨年度に引き続き、徳島大学の富田卓朗准教授に「光で見る、探る、切る!」というテーマで、光についての基礎知識をはじめ、偏光の原理やその応用技術、フェムト秒レーザーなど富田先生が研究されている内容などをお話いただきました。生活のあらゆる場面で光やレーザー加工技術が使われており、日常の中の科学技術に目を向ける機会になったのではないでしょうか。
 また講義の合間には偏光板を用いて水面を観察したり、金づちの衝撃を受けた瞬間だけ偏光が回転することを観察できる「ちから・カーシャッター」という装置のデモ実験を体験させていただきました。
 最後にこれから科学分野に進む生徒たちへメッセージもいただきました。ありがとうございました。

理数科学科1年生 大学出前講座

 6月15日(火)、理数科学科1年のSP-timeは、第1回の大学出前講座を実施しました。
 今年度も徳島大学の渡部稔教授をお招きし、「研究の楽しさ」についてご講演いただきました。また、先日本校で教育実習を行ったばかりのOBがアシスタントとして再び訪れてくれました。

 渡部先生ご自身の研究生活を振り返りながら、研究の苦しさとそれを上回る楽しさ、進学や就職に関する具体的な過程、今後取り組んでいく課題研究についてなど、わかりやすくお話いただき、生徒からの質問にも丁寧に答えていただきました。
 生徒にとって漠然としていた研究者というビジョンや、今自分にできることが明確に見え、研究への意欲がかき立てられたようでした。

 今年度も最後に渡部先生が研究されているアフリカツメガエルとイベリアトゲイモリに触れる時間を設けていただき、生徒は大喜びでした。貴重な経験をありがとうございました。

理数科学科1年 数学基礎実験

 6月8日(火)、理数科学科1年生がSP-Timeで数学の基礎実験を行いました。

 最初に数学という学問について考え、どのような学問であるかを班ごとに発表しました。
 その後、「魔方陣」について学び、簡単なものに挑戦したり、様々な魔方陣があることを知り、パズルとしてだけではなく数学の研究対象として解く楽しさに触れました。
 最後に数独にも挑戦しましたが、このなじみ深いパズルが生徒たちの目にはどのように映ったでしょうか。

 生徒からは「数学は論理的思考力を高める学問であることがわかった。」「数学を学ぶモチベーションが上がった。」といった感想が挙がりました。

理数科学科1年生 理科基礎実験

 理数科学科1年生は、1学期の間に理科・数学・情報の基礎実験を行います。
 理科の基礎実験は、30人を10人ずつに分け、4回に渡って物理・化学・生物・地学をローテーションする形で行われました。少人数で行うことで、感染症予防と同時に、器具や操作に触れる機会が多くなります。

 物理は1枚のA4用紙で製作した橋の強度をグループで競い合い、知識をアウトプットしながら試行錯誤する姿が見られました。

化学は普通科の授業でも行う中和滴定を、グループではなく1人で行うことで、一通りの実験操作やデータの扱い方を身に付けました。

生物はすでに授業で身に付けた顕微鏡の使い方の発展で、ミクロメーターの使い方を学びました。

地学は偏光顕微鏡のしくみと使い方を学び、岩石の観察の基礎を身に付けました。